岐阜県子育て人材支援センター
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篠原保育士(美濃加茂市:森山学園)

篠原諒真先生にインタビュー

1 保育士になろうと思ったきっかけ、保育士になるまでの経緯

 私が保育士という職業を意識したきっかけは、中学生のときに経験した保育実習でした。その頃から「いつか子どもたちと関わる仕事ができたらいいな」と漠然と考えるようになりました。
 社会人になってからは、子どもと関わる仕事とは全く異なる職に就いていましたが、その思いは残り続けており、乳児院のボランティアを通して保育士になろうと決心しました。そして思い切って保育士資格を取得し、2024年7月より保育園で働き始めました。

2 どんな保育士になりたい?

 私は、子ども一人ひとりの「やりたい」という気持ちを大切にし、その瞬間を見届けられる保育士になりたいと思っています。できる・できないではなく、「やってみたい」と思った気持ちを尊重し、その先にある成功や発見に寄り添える存在でありたいです。
 また、集団の中で平気な子はもちろん、なかなか馴染むことが難しい子も、安心して過ごせる居場所を作ることを目指しています。どんな子も日々の関わりを大切にしながら、保育に向き合っています。

3 仕事をしていて印象に残った出来事

 ある日、天井にぶら下がっている電源の入っていない扇風機が、外からの風にのってゆっくり羽を回していました。ふと1人の園児を見ると、その扇風機を見上げて、その動きをじっと見ていました。しばらくすると、くるくると扇風機の回転に合わせて、その子も楽しそうに回り始めました。私が「くるくる回って楽しいの?」と聞くと、「うん!おもしろいよ!」と満面の笑みで答えました。
 保育の現場では、こうした何気ない日常の中で、大人になったら見逃してしまうようなことからも面白さや楽しみを見出す瞬間が多くあります。

4 現在働いている園の魅力

 現在働いている園は、行事やイベントでの出し物を、保育士が本気で楽しんでやっているので、子どもたちの笑顔が絶えないことが最大の魅力です。そして、職員同士の関係がとても温かく、困ったことがあってもすぐに相談できる雰囲気があるのも魅力の一つです。
 また、今年から園舎の建て替え工事が始まり、来年度から新園舎になります。現在の園舎もホールを中心に各部屋の様子を見ることができ、ホールに集まって他クラスの子どもたちと関わり合える良さがあります。初めて保育園に来たときに素敵な園舎だなと感じたのを覚えています。新しい園舎は木の素材を基調とした、ぬくもりのある園舎になります。そのぬくもりの中で子どもたちが楽しく元気に活動できることがすごく楽しみです。

5 これから保育士を目指す方へ向けてのメッセージ

 保育の現場には、正解がありません。その分「人と関わる喜び」や「成長の瞬間に立ち会える感動」が詰まった仕事だと思います。子どもたちと関わる中で、自分自身の気持ちや考えも深く見つめ直す機会がたくさんあります。だからこそ、自分らしい保育士像を持ちながら、一歩一歩進んでいくことが大切だと思いました。
 そして何より大切なのは、大人が本気で楽しむことです。大人が本気で遊び、本気で笑い、本気で子どもたちと向き合う姿は、子どもたちにとって何よりの安心と信頼につながると思います。大人が楽しく過ごしていれば、子どもも少しずつでも心を開いてくれると思います。
 これから保育士を目指す方は、いろんな考え方をもって夢を膨らましていて、その夢はきっと素敵なものと思います。その夢を忘れず、様々な経験を通して、素敵な保育士がもっとたくさん増えることを期待しています。

 

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